泣きながら寝がえりの練習をする息子。
2か月の後半から息子は寝返りの練習をするようになりました。はじめは、仰向けのままゆっくり上半身を右にねじってストレッチをしているような体勢のままじっとしている状態だったので寝返りの練習だと思わず、その状態を何度か目にするようになって、もしかしたらこれが寝返りに繋がるのかもしれないと気づきました。
その後しばらくすると、おむつ替えの時にも体をねじらせることが多くなり、おむつ交換するのが少し難しくなりました。「おいおい、ちょっとまってー、おむつ替えの後でそれしようよ。ねーねーねぇ。ねーったらねー。」と声をかけつつ慌てて交換する日々。
そこからは進歩せず、変わらずストレッチをしているようにしか見えなくて、きっとムチムチ太ももとお尻が重くて上半身は傾けられても下半身がついていかないんだなーと可笑しくなりながら、たまにお尻を横から支えて手伝ってあげていました。しかし、自らは全くお尻を動かさずずっしりと全(尻)体重を私の手に任せてなんとか横向きに寝られるくらい。
これは・・・当分自分で仰向けの状態からうつ伏せになることはできないだろうな。焦るな私!と思いつつ見守ることにしました。
しかし、ゆっくり成長を見守ろうと意識はしても、何日経ってもお尻が上がらないただのストレッチ状態が続いていることで、もしかしたら何か月経っても寝返りできないんじゃ・・・と少しづつ不安が膨らんでいきました。
寝返りは本人の性格や気が向くかどうかなどにも大きく関係していて個人差がかなりでるようで、0歳の後半になってできたという子もいるとのこと。まだまだできなくても普通な月齢の息子でしたが、もしかしたら体の筋肉が弱いのかも、発達に障害がでていたりして・・・などと急に不安感に襲われる日もありました。
大丈夫かな。いつかできるようになるのかな。
そんな不安に襲われた日に限って、息子は一生懸命寝返り練習をしている気がして、時には泣きながら練習している時がありました。私に心配かけまいとがんばってくれているのかな・・・無理しなくてもいいよ。と泣いている息子を抱っこするのですが、また仰向けに寝かせるとせっせと練習を始めるのでした。
そんな毎日の自主練の成果が少しずつ見え始め、ただの上半身のねじりストレッチだったところから、片足を上げるようになり、少しすると地面を足で蹴って勢いをつけるようになり、お尻が上がり、自分で横向きになれるようになり、下半身を仰向けの状態から反転させてうつ伏せの状態まで持っていけるようになり、あとは肩を抜くだけでとりあえずは寝返りの第一段階うつ伏せが完成というところまできました。
いつも肩がひっかかってうつ伏せになれない息子。あともう少し。一生懸命な姿に、見ている私も力が入りました。
そして、生後3か月の最終日。
一人で仰向けからうつ伏せになれるようになりました。
大人からするとただごろんと寝返るだけの動作。それを来る日も来る日も練習し続け、日々少しずつ進歩し、成し遂げました。
小さなことかもしれないけれど赤ちゃんにとっては大きなことなんですよね。
そんな日々成長していく姿に驚かされると同時に、毎日続けていればいつか実を結ぶという、普段なら綺麗事のような、心がやさぐれている時ならそんなのうまくいくはずないよと言ってしまいたくなるような心の靄がすっきり掃われたような気がしました。
最近では、ころころころりんと身軽に寝返りできるようになり、うつ伏せの状態で顔をあげてキョロキョロと周りを見ることがお気に入りのようです。