絵本にはまる。・・・わたしが。
まだ理解できない月齢からでも早くから絵本は読んであげるといいと聞いたことがあり、生後2か月頃から息子の近くで私が本を開いていると興味を示して触ったりのぞき込んできたというのもあって、絵本を読んであげたいと思っていました。
日本で滞在していた時に1冊くらい絵本を買って持ってきても良かったのですが、その頃は妊娠中で無事に元気に生まれてくれるかどうかなど違うことに気を取られそんな先のことを考えられず、そして日本を目一杯楽しむことにも気を取られ・・・結局購入することなくハワイに戻ってきてしまいました。
絵本を読んであげたいけれど、絵本がない!ブックオフがあるので探してみるか?などと考えつつ、とりあえず・・・絵本がなければ他の雑誌でいいじゃない!(byマリーなんトワネット)ということで、持っていた雑誌やハワイの観光本などを見せて、これはどこで何で・・・ロコモコがね・・・ダイヤモンドヘッドがね・・・と話したりしていました。
そして、両親がハワイに来ることになっていたので、その時に1冊だけ絵本を探して買ってきてくれるよう以下の条件でリクエストしました。
7人の作家のお話が入った絵本です。
これがおもしろくて。とても単純なのですが読んでいて楽しくなり、本が手元にない時でも一人で思わず口ずさんでしまいます。
パキッとはっきりしたカラフルな色彩で柄も大きく見やすく、カバーを外せば角が丸くなっているため(尖っているよりは)安全、カバンに入れてもかさ張らなくて軽いので持ち運びにも良さそうです。
興味を引きそうな擬音語や擬声語が使われていたり、朝、夜、あいさつ、四季、食べ物や動物、大きい小さい、高い低い、多い少ないなど比較の例もたくさん出てくるため月齢が大きくなると言葉の勉強にもつながりそうです。
おそらく息子の趣味嗜好もあると思うので、この7人の作家さんの中で一番息子の食い付きがよかった方が出している絵本をまた購入するのもいいかもしれないと思いました。そういう意味でファースト絵本にはぴったりかもしれません。
私は、この中で気に入った作家さんがいて、そのページになると気合いを入れて読んでしまいます。息子が好きか嫌いかほしいかほしくないか関係なく、私がその方の出している絵本を読んでみたいと気になっている今日この頃です。
ファースト英語絵本です。義母が買ってくれました。ありがたや。
海の仲間達のイラストが美しい気分の上がる絵本です!毎ページにちょっとした仕掛けがあり、それがめくりたくて仕方ないのですが、これを最初にめくるのは息子にさせてあげるのが普通の親でしょうが・・・と、ぐっと我慢しました。
私がまず読んでみましたが・・・発音に問題があるので夫が担当します・・・。
他にもいただいた本。
「星の王子さま」は、久しぶりに読みました!大人が読んでも深いというか考えさせられる絵本ですね。息子にはまだまだ難しいですが、言葉のシャワーを浴びてもらうために読んでいます。
「ヒックヒックもくもくもく」、しゃくりが止まらないきのこを他の仲間のきのこや虫、動物達があらゆる方法を用いて止めようと奮闘するお話です。話が単純で分かりやすく、最後まで集中していられるくらいの短さなので息子には合っている気がします。
物語のナレーション部分、キャラクターの会話ごとに声色を変えて抑揚をつけて読むようにしていると(私自身が)おもしろくなってきて、次はもっと上手く読める気がする!と絵本を読むことに対する変な向上心と情熱が湧き出てきました。絵本を手にしていない時もフレーズを思いだしつつ自主練です。
もちろん息子に興味をもってもらいたい、絵本を好きになってほしいという願いがあるからですが、それとは別に不思議にやりがいを感じている気がする今日この頃。
絵本をたくさん読んであげることは、言葉の発達などに良いということは言われていますが、決してえらい人間になれるわけではないのですね。なぜなら絵本をたくさん読んでもらった私がえらくないという結果がでてしまっているから分かります。
しかも・・・私は絵本を読んでもらうことが好き過ぎたせいか、読んでもらうところから自分で読むに完全シフトできなかったようで、人に本を読んで聞かせてもらうのが大好きのまま、小学生になってすでに大きくなっているにも関わらず友人に少女コミックの朗読を頼んでいたことを思いだしました(笑)
声に出して人に読んでもらった方が頭に入りやすく想像できておもしろかったのです(^^;) なんと受動的な。
絵本をたくさん読んでもらっていて何かメリットはなかったのか?考えてみると、
もちろん学べることはたくさんありますが、それよりも何よりも心の安定につながっていた気がします。読んでもらっている間の安心感とぬくもりです。眠りにつくまでの時間に読んでもらってそのまま寝落ちするという流れで寝ていたことが多かったのですが、心地のいい時間だったことをはっきり覚えています。今思えばとても贅沢な時間でした。
その記憶は大事な気がします。普段、読んでもらってたなぁなんて考えるわけではないけれど、隣に自分のことを愛している人がいたこと、声のぬくもりやあたたかさ、安心感が潜在的に心に定着している気がします。そんな大切な時間を与えてくれた母に感謝しかありません。
あと、私には兄がいるのですが、兄に負けたくない一心で兄よりも先に絵本を丸暗記することに必死だったことを覚えています。今でもその早口言葉のような絵本を覚えていて、口ずさんでみると過ごした時間が甦るようで楽しい気分になります。 たまに兄とも絵本の話で盛り上がることがあり、幼い頃の思い出をいつまでも共有できることをうれしく感じました。
しかし、そんなあたたかな記憶と同時にニュースなどで知る赤ちゃん遺棄事件などを見ると愛情で包まれることなく冷たくなってしまった赤ちゃんのことを思い、深い悲しみも襲ってきます。もちろん赤ちゃんのことを思って悲しいのですが、あたたかな記憶を思いだしているのに急に氷のように冷たい悲しみが襲うという表裏一体さ、感情の起伏がまだホルモンバランスに振り回されているような感じがありなんとも言えない感覚です。
話が少し逸れましたが、息子にはいつでも笑顔でいてほしい、安心してほしい、ぬくもりや愛情を感じてほしい。その助っ人となる絵本、大好きになれる絵本に巡り合い、自主的に読めるようになるまで・・・私の絵本読み聞かせプロフェッショナルへの道はまだまだ続くと思われます。